2023.12.15
2023ハヤブサカップ全国選抜グレ釣り選手権 決勝大会
イベント概要
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イベント名 2023ハヤブサカップ全国選抜グレ釣り選手権 決勝大会 開催日 2023年12月2日(土) 〜 2023年12月3日(日) イベントレポート
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レポート:齊野義弘
12月2~3日の二日間に渡って、オープン大会4会場とチーム鬼掛選抜大会5会場を勝ち上がった選手19名で今年の№1を決める決勝大会が、大分県佐伯市鶴見の磯を舞台に開催された。
12月2日(土)AM6:00、大会本部である鶴見地松浦港には全国各地から選抜された精鋭選手たちが集結。当日は放射冷却で凍えるような寒さではあったが、港は選手たちの熱気で溢れていた。
開会式では、九州営業所・玉井所長の挨拶に続き、小里哲也・鬼掛マスターインストラクターより激励の挨拶を頂き、競技説明に続き組合せ抽選へと進み、運命の対戦相手が決定した。
選手たちは渡礁順に整列後、タックルチェックを終え、AM7:00に第3正幸丸に乗り込み出船。今年は直近の状況と当日の海況を船長が判断して、湾内の磯で大会を開催することとなった。尚、今大会のレギュレーションは23㎝以上のグレ8匹までの総重量である。
1回戦、8ヶ所の磯で120分の戦いの結果8名の選手が勝ち上がり、続く2回戦では4ヶ所の磯で90分の戦いの結果4名の選手が勝ち上がった。やはり、各磯とも急激な気温低下からか、厳しい釣果の大接戦が繰り広げられていた。
大会1日目はここで終了。選手・大会スタッフは一旦鶴見地松浦港をあとにして、大分県佐伯市にあるホテル金光苑にチェックイン。PM6:00から盛大に懇親会が行われた。主催者である株式会社ハヤブサ・平井常務の挨拶に続き、小里哲也・鬼掛マスターインストラクターによる乾杯の発声で懇親会がスタート。佐伯の美味しい海の幸・山の幸を肴に出場選手たちが互いの健闘を讃えつつ、楽しく賑やかな時間を過ごした。そして、最後に運命の準決勝戦の抽選。結果、Aパート:ディフェンディングチャンピオンの国見孝則選手VS細川聡也選手(近畿尾鷲会場)。Bパート:西勲選手(チーム近畿選抜)VS上田 泰大選手(四国宇和島会場)の対戦となった。
12月3日(日)AM6:30、再び大会本部である鶴見地松浦港に集合した準決勝戦進出の選手たちは、前日と同様渡礁順に整列後、タックルチェックを終え、AM7:00過ぎ第3正幸丸に乗り込み出船。Aパートは白崎3番、BパートはウノハエにてAM7:45から120分(前半60分/後半60分)で争われた。
Aパートは2年連続優勝に燃えるディフェンディングチャンピオンの国見選手とオープン大会から選出された32才の若き細川選手の戦いとなった。誰もが鶴見の磯の経験がある国見選手の優勢か!?と思ったに違いないが、その経験と前日の好釣果が災いしたのか?浅ダナにこだわり過ぎ釣果が伸びない。一方、鶴見の磯が初めての細川選手は経験がない分、当日の状況に柔軟に対応出来たのか着実に釣果を重ねた。終わってみると、3-0と一方的な結果で細川選手が決勝戦に駒を進めた。
Bパートは3日前のシマノ ジャパンカップ グレで準優勝に輝き、勢いに乗る上田選手とベテランで試合巧者の西選手の戦いとなった。どちらも近畿地区にお住まいで、プライベートでの釣行もある2人。互いの手の内を知り尽くした者同士の熱戦が予想された。が、ウノハエはグレの活性が異常に低く、長い沈黙が続く試合展開となった。先に上田選手が2度、グレらしきアタリをとらえるも沈み根に入られ、痛恨のバラシ!!逆に、棒ウキを使って少ない渋いアタリを確実に捉える西選手。1-0のビハインドから、後半戦に入って1匹を釣り上げた上田選手であったが、西選手が35gの僅差で接戦を制して決勝戦に駒を進めた。
決勝戦はAM10:45から120分(前半60分/後半60分)白崎1番にて行われた。先にジャンケンに勝った細川選手が有利と見られる沖向きの右手先端に入った。しかし、なかなかグレのアタリを捉えることが出来ないまま前半戦終了。逆に、西選手は不利と見られた左手ワンド側に入ったが、淡々と自分の釣りを信じて釣り続けて3匹のグレをキープする。後半戦、西選手は釣り座交代後も着実に釣果を伸ばす。一方、多くのギャラリーを背に焦る若き細川選手。それでも、試行錯誤の釣りの中から何とか試合終了間際に貴重な1匹のグレを釣り上げた。起死回生、大逆転の1匹とはならなかったものの若き細川選手には大きな価値ある1匹となったことだろう。そんな緊張の決勝戦はあっという間に終了して、6-1で西選手が優勝に輝いた。おめでとうございました。
また、同時に行われた三位決定戦は白崎4番にて行われ、1-1の同匹数385g差の接戦を制したのは国見選手。残念ながら2年連続優勝とは成らなかったものの三位入賞を果たす姿は、勝負に懸ける熱い思いを感じた。
帰港後、表彰式では賞状・トロフィー・副賞の授与に続き、祝福のシャンパンファイト!!選手たちの熱狂と大きな歓声と共に2日間の熱い戦いの幕は降ろされた。