Fishing Staff Report釣果レポート

2020.07.10

船・ボート

三重

フィールドスタッフ

三重県 大王沖崎のアコウダイ

室田 圭吾

釣果アコウダイ

使用製品

釣果レポート

水深500メートル前後を狙って釣るアコウダイは、定説では通常800メートル前後の水深に生息する。そして、産卵期の初冬~春にかけて500メートル前後の水深まで上がってきて産卵し、産卵が終わると800メートル前後の水深に戻るとされている。
三重県鳥羽石鏡港の深海釣り専門船「利休丸」の船長が、夏場のキンメダイ狙いの際に時々アコウダイが交じることから、専門でアコウダイを狙えないかと試し釣りを繰り返し、夏場でも釣れるポイントを捜し当て周年狙えるターゲットとなった。
利休丸の船長によると、冬場のアコウダイは産卵で集まる産卵ポイントさえ見つければコンスタントに釣れるが、夏場のアコウダイは産卵後の体力回復と冬場の備えのために、エサとなる小魚や甲殻類の移動に合わせて活発に動くので、ポイントを回ってその日の付き場を捜しながらの釣りになるようだ。
7月に入り、夏場のアコウダイがシーズンインしたとの連絡を受け、7月3日に利休丸を訪ねた。
ポイントの大王崎沖までは、約50分ほどの航程で到着し、タックルと仕掛の準備に入る。
仕掛は胴突10本鈎で幹糸30号(ナイロン)を使い、1.5m間隔でハリス(フロロカーボン)16号を70㎝出し、鈎は刺さりと強度を重視した「プロバリュー ムツ22号(赤)」を使用し、エサにはサバの切り身、スルメイカの短冊、ヒイカをイカタンBIGと一緒にチョン掛けにして使い、オモリ500号で船長の合図に従って順番に仕掛を投入していく。
最初のポイントは、アコウダイからのシグナルは無かったのですぐにポイントを移動し、アコウダイの群れを捜しながらポイント移動を繰り返していると、4回目の投入でアコウダイからのシグナルがあり、4㎏級のアコウダイが単発ながら海面に姿を現した。ここにアコウダイの群れが入っていると船長が判断し、重点的にこのポイントを攻める。ベイトの反応が良く出ているところに仕掛がピンポイントに入ると、追い食いも有って海面に深紅の花が咲くアコウダイ釣りの醍醐味とも言える「提灯行列」も見られ、納竿までアコウダイ釣りを楽しめた。
アコウダイ釣りでは、こまめな底取りとロッドに出るアクションの大きさでラインを操作し、追い食いを促すことが釣果を伸ばすコツとなる。

*三重県鳥羽石鏡港 利休丸 090-2571-0807

釣行日 2020.07.03
時間帯 早朝/朝/昼
天気 晴れ
気温
水温
水質

使用タックル

ロッド:オリジナル深海竿2.4m 500号
リール:シマノ ビーストマスター9000
ライン:PE8号

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